〜伝説のカレーを求めて〜
旅のベテランとなれば、到着日の宿を 予約しておくものだろう。
俺達は めんどくさくて、予約をしなかった。
二日目。
その結果、やはり一日目から宿は見つからず 野宿だった。
成田で・・・
宿はとらなくて良かったと、今振り返ってもそう思う。
しかし、
観光のために買った
ガイドブック・・・
友達を作ろうと買った
英会話ブック・・・
母が買ってくれた 8万もした
航空チケット・・・
色々な思い出を残そうとした
カメラ・・・
みんな無駄になっちゃったよ。
インドを思い、成田の芝生で眠る夜。
警備員に
密入国の中国人に間違われる事もあった。
そんな中、無情にも飛行機は 俺の上を飛んでいる・・・
とりあえずこの事実は 誰にも言えない!!
俺:
「金がない!」
R:
「そう、8万さえあれば また航空券買えんだけどなぁ」
俺:
「この際、滞在費は無くてもいいしな」
俺:
「稼げないかな!? パチンコとか 競馬とかは?」
所畑に電話
R:
「当たり屋は?」
俺:
「でも怪我しちゃったら 元も子もないしねぇ」
俺:
「それよりか、この辺 金持ってる奴多いから・・・」
R:
「盗むか やるか・・」
俺:
「それも手だな・・」
〜小心者の俺達は何もできなかった〜
俺:
「チケット金に戻んないかな?」
R:
「・・・・」
俺:
「帰りのチケットって、まだ持ってるじゃん」
R:
「代理店に電話すれば いくらか戻るかもな!」
・・・と、まぁこんな感じの話だった。。
代理店への電話。
これで全てが決まる。
傷だらけのダイヤモンドか・・・
それともただのアホか・・・
まぁ、すでにアホだけどね。
でチケットは返金できた。
しかも半額の4万で戻るらしいぞ!ドーン!
「イェス!!」
・・・と、まぁこんな感じで 流れに乗ってきた!
しかしまだ、その4万と手持ちを合わせても、インドへの道には2万足りない。
どうする・・・
考えろ俺。。。
空席も残り4人分らしいし、急がないとチケットは取れない。
かといってこのまま家にも帰れない。
まぁ、
2万なら なんとかなるか!!
そう思った俺達は、まずチケットをとった。
「イェス!!チケットGETS!!」
「俺が取らなきゃ誰が取る!」
さぁ!乗ってきたぞ!!
どうやって取ったかというと、返金したチケットの4万と、残りの4万を後で送るとし、
先貸し?という形にできたのだ!
まぁ平たく言えば 借金みたいなものだ。
俺:「金がいる!」
預金を確認するため、黙って家に戻ってみた。
通帳を手にすると、11万の文字が!!
この戦もらった!
代理店にお金を振込、準備はOK!
フハハハハッ!
フライトは来週だ!
とりあえずこの事実は 誰にも言えないから!!
来週までの間。
インド 水戸納豆への道。
〜黄金の納豆を求めて〜
インドへの道、完。
水戸納豆への道。