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インドへの道
〜インドはやるかやられるか〜
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ここからは観光じゃない・・・
戦争だ!!

Japan23時00分

India19時30分


空港で日本人を見つけた。
どうやら飛行機には4人の日本人戦士が乗っていたようだ。

――たまが仲間になった――

名前 :   たま
性格 :ファンキー
外国語:たぶんダメ
インド:  初めて


入国審査官が終わり、パスポートを投げ渡される。
(これがツボにはまり かなり笑う)
愛想 全くなしかよ!
やってやってるんだよみたいな顔がいい。
彼はなかなか見込みがある。

空港を出ると、太陽はほぼ沈みかけていて暗い。そしてインド人のおじさんが いっぱいいる(笑)
取りあえず 今日の寝床を探しにいかなきゃ・・・
空港の芝生ってわけにも いかないしね。

タクシードライバーが次々と英語で声かけてくる。
俺はすぐ翻訳できた。
(どこ行くんだい?安くするよ、だと?
フン、どうせぼったくる気なんだろ)
こんな時こそ飛行機で覚えた英語が役に立つ。

俺:「I like スシ」


こうでも言わないとこのナンパの嵐は抜けられなかった。
決して英語力がないわけじゃない。
ナンパ男は危ないから、自分たちでタクシーを拾う。
ここでは英語力豊富な元木が、半額ぐらいに値切る♪

元木:「オールドデリー(中心街)まで」
ドライバー&助手席のインド人:「ok〜」

走り出す。
ここらは郊外だから外は暗い。恐え〜。
交差点なのに信号がない。

俺:「なんで事故んないんだろ」
たま:「あうんの呼吸じゃない?」

・・・どんなだ(笑)


インド人:「Where are you from」
元木:「I'm from Japan」
インド人:「What's your name」
俺:「I'm チンコ」
たま:「I'm チンタマ」
インド人:「tintama?」

たま:「アルメニアって国が美女が一番多いんだって」
元木:「タイのマックにサムライバーガーがあるんだよ」
俺:「インドのエローラにセックツ寺院があんの知ってる」

そんなことをしゃべりながら ラブワゴンはゆく。
正直このとき俺は、インド人を格下に見ていた。
そんな調子に乗っていた俺達がこのあと

抜き差しならない詐欺にはまろうとは・・・(泣)

まじで!俺はこの詐欺の手口に感動した!
あとインド人の給料とか考えると、襲うのも共感できる・・・とも思った。

話を戻そう。
この時、助手席にもインド人が乗っている違和感に気付くべきだったのだ。
徐々に、下手にでていたインド人も、牙をむき出す・・・

インド人:「君タチ"オールドデリー"デノ宿泊先ハ決マッテイルノカイ?」(訳=俺)
元木:「いや、着いてから探すんだ」
インド人:「アソコハ治安ガ悪イカラ、君タチヲ連レテ行ク事ハ出来ナインダ」
元木:「危険でもいいよ、行ってくれ」
インド人:「昔、連レテ行ッタ日本人ガ襲ワレテ、タクシー会社ガ責任ヲ問ワレタンダ。ダカラ行ク事ハデキナイ」

タクシーの言い分は・・・分からないわけではない。
それで無理矢理AIR INDIA(飛行機会社かな)の事務所の前で降ろされた。
タクシーは去っていき、俺達はインドの町で孤立した。
ここはスラム街っぽくて雰囲気が重い、嫌な感じだ。






1人の男が話しかけてくる。


AIR INDIAの人:「私達がホテルを紹介しますよ!」(日本語)
(ふざけるなよ、ぼったくりめ)
むろん4人は乗るわけがない。
俺:「これからどうしようか〜」
元木:「近くの町(メインバザール)まで歩いて、安宿を探そう」
たま:「うん、そうだね」

AIR INDIA:「メインバザールに宿はないよ。私たちがホテル紹介するよ」(日本語)
みんな:「・・・・」
元木:「たぶん嘘だよ。メインバザールに行こう」


話が纏まりかけていた時だった。

ガ ン !! ガ ン!
ゴロゴロゴロ

何処からか飛んできたレンガがたまの足下をかすめていく。
(うお!!)
振り返ると、あぶねー顔したおやじが何か叫んでる。
(え?何が起こったの!?)
おやじが割れた蛍光灯を刀の様に振り回して、たまをかすめた。
(あぶねえ こいつ!!)
とっさに俺は後ずさりをしてしまった。
AIR INDIA:「店の中に逃げて!さぁ、こっち!」(日本語)

みんな店に逃げ込む。
ここまでおやじは追ってこないようだ。

たま:「R大丈夫?」
R:「大丈夫。怪我はないよ」
AIR INDIA:「ここらは治安が悪いんだ、少し休んで行きなよ」

AIR INDIA事務所には5人ぐらいインド人がいて、みんな日本語を喋る。
治安の悪い敵地の中で、どこかほっとする。
それだからこそ怪しい。

この後どうするか・・・
宿を探したいが、外にはイカれたおやじ。

AIR INDIA:「宿あるよ。ツアーも安全だよ」
(もしかして こいつらが手配したおやじかっ!?)
俺:「いくらなんですか?」
AIR INDIA:「$95(約一万円)が一番安いよ」
(ふざけるなよ、ぼったくりめ。インド人の1ヶ月分の給料じゃねぇか)
R:「俺ぜんぶで$120しか持ってないよ!」
元木:「タクシー呼んでもらえますか?」
(元木は賢いなぁ)
AIR INDIA:「いいけど、この時期どこも宿はないよ」

みんな薄っすら思ってたと思う。
空港のタクシーとAIR INDIAがグルなんじゃないかって。
だから取りあえずメインバザール(近くの町)に行き、自分たちの目で宿を探そうと
タクシーに乗り込む。

インド到着時に上がってたテンションもモロダウンである。
10分は走っただろうか、そろそろメインバザールに着く頃。

ドライバー:「AHHHHHHHH!!」
(っえ?)
ドライバー:「IT'S A PLOBLEM!!」

急なUターン。
何かやばい事が起きたのは、その慌てぶりからすぐにわかった。
後ろを振り返ると

木刀?を持った数人の男達が追いかけてくる!!
えぇ!このタクシー狙われてる!?5〜6人はいるか!

なんだこの町は〜〜(涙)

俺は何がなんだが分からず、取りあえず

銃で撃たれないようにシートの下に隠れる。
ここなら撃たれても安全だと、映画で見たことあったのだ。
(↑映画情報かよ)

・・・男達を撒き、タクシーはまた俺達をAIR INDIA事務所に降ろし去っていった・・・

またスラム街っぽい街路地で4人ぽっち。
タクシーで もめたせいか、建物の影から人々が覗いている。



暗いし黒いし、目だけが目立って気味が悪い。
テンションも最悪だ・・・

俺:「まじこれからどうするよ?」
AIR INDIA:「私達のツアーならホテルがあるよ」
元木:「ここの人は信用できないから、歩いて探そうか」
R:「OK〜」
俺:「OK〜」

歩いていこう。
右も左もわからない4人が
見たこともない町で
自分の足を信じようとした瞬間だった。



一歩、二歩、しっかりと踏みしめる。
一歩、二歩、覗いていたインド少年が近づいてくる。









手には蛍光灯が(涙)

4人の歩くポジでいうと、
俺が一番近い!!
きたら、このドラムバックで受け止めるか・・・
4〜5人はいるか・・・

三歩、四歩。



ガシャーン、バリーンッ!!




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